『現代政治の思想と行動』

『現代政治の思想と行動』



こういった類の本は今までに読んだことがなかったので本当に為になったと思うのと同時に、これが書かれた60年、70年前と日本人の考え方や行動が今とほとんど変わっていないことを感じ、ガッカリもしました。

その当時とすれば相当なことが書かれています。
今では考えられない状況下において丸山眞男さんはよくぞ勇気?義務感?をもって書いたことに感心するばかりです。

ただ、チョットひねくれて捉えるとするなら、丸山さんが言いたいことは庶民も感覚的に分かっているということ。
当たり前のことが難しく書かれていますが、その当たり前のことを上手に文章にするのは普通の人では難しい。
丸山さんのすごいところですね。
インテリが下々の世界を、戦争を通して初めて知って驚いたことがうかがえます。
庶民はインテリが驚くような世界で生きているんです。

とにもかくにも、この本は人生の中で一度は読んでみる価値の有る本です。



2014年03月15日 Posted by中村なおあき at 06:17 │Comments(2)

この記事へのコメント
興味深いですね。
そういえば、山口二郎の『若者のための政治マニュアル』という本を思い出しました。これは読んでいてかなり違和感を感じましたね。途中で自分は左派の学者みたいな事を言っていて、「あ~」となったのを憶えています。
その中で興味深かったのは、談合を肯定的に書いている点です。
Posted by 名無し at 2014年03月15日 21:08
『若者のための政治マニュアル』Amazonで注文しました。
談合については、個人的にはある程度許容すべきと考えます。
Posted by 中村なおあき中村なおあき at 2014年03月15日 22:46
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