沈黙のらせん

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【日経新聞の記事から】

「沈黙のらせん」という言葉をご存じでしょうか。ドイツの政治学者、ノエル・ノイマンによって提唱された仮説です。簡単に説明すると、少数意見が多数意見に押されて意見を言いにくくなり、そのためさらに少数意見が軽視されていくという、世論形成の悪循環のことを言います。結果として、多数派の意見が実際よりも多くの人に支持されているように見えてしまいます。今の日本はこの状態に近いのではないかと、懸念しています。


 わたしが知っている何人かの有識者について言えば、「この人は発言して当然ではないか」という局面でも発言しません。おそらく、多数派が幅をきかせる大勢のなかで流れに逆らうような発言すると、「時流からはずれてしまうのではないか」「白い目で見られてしまうのではないか」などという恐れが生まれ、口を閉ざしてしまうのではと推察します。このような心の働きに陥ってしまうと、沈黙のらせんを定着させてしまうのです。有識者、知識人はこのような時こそ、勇気を持って発言することが求められているのではないでしょうか。


国という大きな単位だけではなく、末端の小さな単位にも多く見られる傾向です。



2014年10月28日 Posted by中村なおあき at 01:46 │Comments(0)

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